2009年6月12日金曜日

アルキミスタの場合



90年代、レストラン・エルブジの天才シェフ、フェラン・アドリアの出現によって、
にわかに注目を浴びだした新しいスタイルのスペイン料理。
彼の登場以降、その後を追いかけるように多くの料理人が創造性を発揮し、
スペイン料理を進化させています。

新スペイン料理は一見奇抜なものに見えますが、実はその多くは伝統的なものをベースにしています。
そして料理界の素材一辺倒の風潮に一石を投じたとの見方もあります。

今やスペインは伝統的な地方料理やバルでのタパスだけでなく、新たな食の楽しみを提供して
くれるのです。その始まりはカタルーニャ地方とバスク地方でしたが
2009年現在では、スペイン全土に広がり、それぞれの郷土料理も進化しています。

ここ日本・福岡における私たちの『新スペイン料理』とは
伝統的なスペイン料理をベースに、海の幸・山の幸に恵まれた福岡の食材との融合し、
『スペインと言えばパエリア』のような、ステレオタイプな情報に流されている日本の
スペイン料理界に、やはり一石を投じたい気持ちもあります。

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