2009年6月16日火曜日

アルキミスタの由来

アルキミスタとは、スペイン語で『錬金術師』を意味し
正確には、『El alquimista』といい前置詞が付きます。

錬金術師とは
狭義には、化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試み
広義では、金属に限らず様々な物質や、人間の肉体や魂をも対象として、それらをより完全な存在に錬成する試みを指すようです。

が、私がこのお店の名前を『アルキミスタ』と名付けたのは、

ブラジル人作家 パウロ・コエーリョ著 『アルケミスト(日本名)』 という小説からです。

その本は、スペインを舞台にし、羊飼いの少年サンチャゴがエジプトのピラミッドに向けて旅に出て夢を信じて少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く・・・。

世界中で愛されている夢と勇気の物語なんですが、僕はその本に出会い、衝撃を受けました。そして思わず、福永シェフにもこの本を薦め、普段本をあまり読まないというシェフも、一気にその『アルケミスト』を読み切ったそうです。

そうする中、その『アルケミスト』という響きが心に残り、いつかこの名前を何かに使おうと決心していました。僕らのその「アルケミスト」計画は実は、とてつもない大きな計画になったのですが(この話はいずれ)ここ平尾で実現します。
 
私ノリは、このお店オープン直前にスペインへ旅をしてきたなかで、この本同様に、タンジェ(モロッコ)へ渡りました。それも本同様ジプシー女(Candy)の導きによって・・・。
 しかしその時、本のストーリー自体は僕自身忘れてしまっていた・・・。

これも何かの前兆なのでしょう。前兆に従っていった主人公サンチャゴのように、私も突き進んで生きたいと思います。『食の錬金術師』福永統之とともに・・・。


この物語はスペインでも大ヒットし、作者パウロ・コエーリョは、他にも『星の巡礼』や『ピエドラ川のほとりで私は泣いた』などスペインを舞台にした作品が多い。
みなさんも是非、この『アルキミスタ』を含め読んでみてはいかがですか?
毎日の生き方がなにか変わるかも。

                 サルバドール・ノリ

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